Japanese
English
症例報告
舌蜂窩織炎の1例
A case of lingual cellulites
森原 潔
1
,
黄原 久美子
1
,
岸本 芳久
2
,
渡邉 大樹
3
Kiyoshi MORIHARA
1
,
Kumiko KIHARA
1
,
Yoshihisa KISHIMOTO
2
,
Hiroki WATANABE
3
1市立福知山市民病院皮膚科
2市立福知山市民病院病理部
3市立福知山市民病院耳鼻科
1Division of Dermatology, Fukuchiyama City Hospital, Fukuchiyama, Japan
2Division of Pathology, Fukuchiyama City Hospital, Fukuchiyama, Japan
3Division of Otolaryngology, Fukuchiyama City Hospital, Fukuchiyama, Japan
キーワード:
舌蜂窩織炎
,
溶血性連鎖球菌
,
再発
,
丹毒
Keyword:
舌蜂窩織炎
,
溶血性連鎖球菌
,
再発
,
丹毒
pp.309-312
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101924
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要約 10歳,男児.2週間前から舌に痛みを自覚していた.頸部リンパ節腫脹とともに,舌全体が腫脹し潰瘍が出現してきたため,耳鼻科から紹介され,当科を受診した.生検では舌組織全体に好中球の著明な浸潤があり,グラム染色では連鎖球菌が舌組織内にみられた.血液検査上,好中球優位の白血球の上昇,抗ストレプトリジンOの上昇を認めた.以上から,溶血性連鎖球菌による舌蜂窩織炎と診断し,セフェム系抗生剤内服を投与した.1週間で舌の腫脹は略治したが,その1か月後に舌の腫脹が再燃してきた.丹毒に類似した経過をとった舌蜂窩織炎の興味深い症例と考え,報告する.
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