特集 ポストコロナ時代の感染症診療
第II章 感染症診療各論
[8]皮膚軟部組織感染症
2 蜂窩織炎
大路 剛
1
1神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野
pp.189-192
発行日 2023年3月23日
Published Date 2023/3/23
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000154
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Summary
1.蜂窩織炎は皮膚軟部組織の感染症の一部であり,主に皮下組織を炎症の中心とする感染症である.
2.原因微生物は通常,連鎖球菌属,時に黄色ブドウ球菌が原因となる.
3.顔面の場合はまれに副鼻腔炎からの波及も含め,インフルエンザ桿菌,肺炎球菌が原因となり得る.
4.また淡水曝露や海水曝露では特有の微生物が原因となることに注意が必要である.
5.治療の原則は抗菌薬投与および局所のうっ滞を防ぐための安静である.
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