Japanese
English
症例報告
出産後に増悪した疱疹状膿痂疹の1例
A case of impetigo herpetiformis with exacerbation during the postpartum period
大坪 紗和
1
,
飯塚 一
1
,
加藤 直樹
2
Sawa OHTSUBO
1
,
Hajime IIZUKA
1
,
Naoki KATO
2
1旭川医科大学皮膚科学教室
2市立稚内病院皮膚科
1Department of Dermatology, Asahikawa Medical Collage, Asahikawa, Japan
2Division of Dermatology, Wakkanai City Hospital, Wakkanai, Japan
キーワード:
膿疱性乾癬
,
妊婦
,
疱疹状膿痂疹
,
出産後増悪
Keyword:
膿疱性乾癬
,
妊婦
,
疱疹状膿痂疹
,
出産後増悪
pp.210-212
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101898
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要約 27歳,女性.初産婦.妊娠35週頃から頸部および両肩に掻痒を伴う紅斑が出現し,徐々に拡大し,ほぼ全身の連圏状紅斑,辺縁に存在する膿疱となった.臨床像から疱疹状膿痂疹を疑った.ステロイド外用にて経過をみていたが,出産後,発熱とともに皮疹が急激に増悪した.皮膚生検では角層下膿疱とKogoj海綿状膿疱を認めた.プレドニゾロン内服20mg/日から治療開始し,皮疹は約2週間で消退した.プレドニゾロン内服終了後も紅斑の増悪,軽快はみられるが,膿疱,発熱の出現はない.
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