Japanese
English
症例報告
発達遅滞児に生じた線状扁平苔癬
Linear lichen planus in a child with growth retardation
荒川 智佳子
1
,
渋谷 佳直
1
,
水谷 陽子
1
,
清島 真理子
1
,
岩田 晶子
2
Chikako ARAKAWA
1
,
Yoshinao SHIBUYA
1
,
Yoko MIZUTANI
1
,
Mariko SEISHIMA
1
,
Shoko IWATA
2
1大垣市民病院皮膚科
2大垣市民病院小児科
1Department of Dermatology, Ogaki Municipal Hospital, Ogaki, Japan
2Department of Pediatrics, Ogaki Municipal Hospital, Ogaki, Japan
キーワード:
線状扁平苔癬
,
小児
,
発達遅滞
,
線状苔癬
Keyword:
線状扁平苔癬
,
小児
,
発達遅滞
,
線状苔癬
pp.133-135
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101876
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要約 1歳9か月,女児.食道閉鎖症,胃食道逆流症による根治術の既往がある.検診で体重増加不良および発達遅滞を指摘された.右下腿~右大腿~足趾の鱗屑を伴う線状丘疹,紅斑がみられた.紅斑部の病理組織像で表皮は鋸歯状を呈し,コロイド小体が多数存在した.真皮上層には帯状リンパ球浸潤,上中層の毛細血管周囲にもリンパ球浸潤がみられた.皮疹はステロイドの短期外用によって軽快した.小児での発症が多い線状苔癬との鑑別が難しかったが,臨床像および組織像より線状扁平苔癬と診断した.両疾患は同一スペクトラム上の疾患とする考え方もあり,その異同を考察した.
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