Japanese
English
症例報告
先端肥大症との鑑別を要したpachydermoperiostosisの1例
A case of pachydermoperiostosis requiring a differential diagnosis from acromegaly
新谷 ちひろ
1
,
谷岡 未樹
1
,
是枝 哲
1
,
宇谷 厚志
1
,
宮地 良樹
1
Chihiro SHINYA
1
,
Miki TANIOKA
1
,
Satoshi KORE-EDA
1
,
Atsusi UTANI
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1京都大学大学院医学研究科皮膚生命科学講座
1Department of Dermatology, Kyoto University Graduate School of Medicine, Kyoto, Japan
キーワード:
pachydermoperiostosis
,
脳回転様皮膚
,
ばち状指趾
,
骨膜性骨新生
Keyword:
pachydermoperiostosis
,
脳回転様皮膚
,
ばち状指趾
,
骨膜性骨新生
pp.1072-1074
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101834
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要約 26歳,男性.既往歴,家族歴に特記すべきことはない.17歳頃より両手足の肥大を自覚した.以後,肥大は進行し,24歳時,顔面皮膚の肥厚に気づいた.先端肥大症を疑われ,当院を紹介された.指趾は太く,ばち状指を呈していた.骨X線では両側橈骨の遠位端に骨膜性骨肥厚像がみられた.太鼓ばち状指,皮膚の肥厚性変化,および骨膜性骨新生の3徴を認め,基礎疾患を有さないため,完全型特発性pachydermoperiostosisと診断した.本症は加齢とともに特徴的な症状が揃うため,本症と診断されるのに時間を要し,自験例のごとく皮膚科を受診する場合も多いため,正確に診断するための十分な知識が必要と考えられる.
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