Japanese
English
症例報告
センチネルリンパ節生検が有用であったBowen病由来の進行扁平上皮癌の1例
The usefulness of sentinel lymph node biopsy in Bowen disease-derived squamous cell carcinoma:a case report
遠藤 雄一郎
1
,
谷岡 未樹
1
,
道上 幹子
1
,
松村 由美
1
,
是枝 哲
1
,
高橋 健造
1
,
宇谷 厚志
1
,
宮地 良樹
1
Yuichiro ENDO
1
,
Miki TANIOKA
1
,
Mikiko MICHIGAMI
1
,
Yumi MATSUMURA
1
,
Satoshi KORE-EDA
1
,
Kenzo TAKAHASHI
1
,
Atsushi UTANI
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1京都大学大学院医学研究科皮膚科学講座
1Department of Dermatology,Graduate School of Medicine,Kyoto University,Kyoto,Japan
キーワード:
Bowen病
,
センチネルリンパ節生検
,
扁平上皮癌
Keyword:
Bowen病
,
センチネルリンパ節生検
,
扁平上皮癌
pp.293-295
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102246
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要約 65歳,男性.左大腿外側に1年前から紅斑局面が出現し,Bowen病が疑われた.皮膚生検では病理組織学的にBowen病に由来した扁平上皮癌と考えられた.その後の精査では遠隔臓器への転移はなかったが,センチネルリンパ節のみに転移を認めた.扁平上皮癌および左鼠径部リンパ節転移と診断し,腫瘍切除,左鼠径部リンパ節郭清,分層植皮術と術後化学療法を施行した.一般的に単発のBowen病では,浸潤しリンパ節転移する可能性は低いとされている.しかし,扁平上皮癌の転移リスクが高い症例では,センチネルリンパ節生検を施行することで,より適切な治療を選択できる可能性が考えられた.
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