Japanese
English
症例報告
紅皮症および表在性リンパ節腫脹を呈したコバルトによる職業性接触皮膚炎症候群の1例
A case of occupational contact dermatitis syndrome with erythroderma and superficial lymph nodes swelling
山崎 朋子
1
,
谷岡 未樹
1
,
松村 由美
1
,
是枝 哲
1
,
宇谷 厚志
1
,
宮地 良樹
1
Tomoko YAMASAKI
1
,
Miki TANIOKA
1
,
Yumi MATSUMURA
1
,
Satoshi KORE-EDA
1
,
Atsushi UTANI
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1京都大学大学院医学研究科皮膚生命科学講座
1Department of Dermatology,Graduate School of Medicine,Kyoto University,Kyoto,Japan
キーワード:
コバルト
,
金属洗浄業
,
職業性接触皮膚炎症候群
Keyword:
コバルト
,
金属洗浄業
,
職業性接触皮膚炎症候群
pp.966-969
発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102155
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 51歳,男性.2か月間持続する紅皮症および頸部・腋窩・鼠径部の表在性リンパ節腫脹をきたしたため,悪性リンパ腫を疑われて京都大学病院を紹介された.鼠径部リンパ節生検で悪性リンパ腫は否定された.当科の検討で職業が金属洗浄業であり,洗浄液にクロムとコバルトが含まれていることが判明し,紅皮症の原因として金属アレルギーを疑った.金属パッチテストでコバルトにのみ強陽性を示した.パッチテスト4日目より全身の潮紅が認められたため,コバルトによる職業性接触皮膚炎症候群と診断した.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.