Japanese
English
症例報告
動眼神経麻痺をきたした帯状疱疹の1例
A case of herpes zoster with oculomotor palsy
田辺 健一
1
,
新井 達
1
,
安芸 良一
1
,
勝岡 憲生
1
,
杉本 和久
2
Kenichi TANABE
1
,
Satoru ARAI
1
,
Ryouichi AKI
1
,
Kensei KATSUOKA
1
,
Kazuhisa SUGIMOTO
2
1北里大学医学部皮膚科学教室
2北里大学医学部眼科学教室
1Department of Dermatology,Kitasato University,School of Medicine,Sagamihara,Japan
2Department of Ophthalmology,Kitasato University,Sagamihara,Japan
キーワード:
帯状疱疹
,
動眼神経麻痺
,
髄膜炎
Keyword:
帯状疱疹
,
動眼神経麻痺
,
髄膜炎
pp.895-897
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101787
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要約 68歳,男性.右三叉神経第1枝領域の帯状疱疹にて抗ウイルス薬の点滴を1週間施行され,皮疹は軽快したが,右上眼瞼の腫脹が残存した.その後,眼球運動障害,瞳孔拡大,そして対光反射消失などの動眼神経麻痺症状が生じた.そこでプレドニゾロン(PSL)40mg/日の内服を開始した.精査により髄膜炎も確認されたため,ステロイドパルス療法と抗ウイルス薬の追加投与を行ったところ,諸症状は改善した.眼瞼腫脹を伴ったり炎症が強い三叉神経第1枝領域の帯状疱疹では,皮疹消退後も外眼筋麻痺や髄膜炎などの合併症の発症に注意を払うべきと考えた.
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