Japanese
English
症例報告
肉芽腫性乳腺炎に伴った結節性紅斑の1例
A case of erythema nodosum associated with granulomatous mastitis
三原 清香
1
,
曽我部 陽子
1
,
永井 弥生
1
,
田村 敦志
1
,
石川 治
1
Sayaka MIHARA
1
,
Yoko SOGABE
1
,
Yayoi NAGAI
1
,
Atsushi TAMURA
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
1群馬大学大学院医学系研究科皮膚病態学
1Department of Dermatology, Gunma University Graduate School of Medicine, Maebashi, Japan
キーワード:
肉芽腫性乳腺炎
,
結節性紅斑
,
プレドニゾロン
Keyword:
肉芽腫性乳腺炎
,
結節性紅斑
,
プレドニゾロン
pp.510-513
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101696
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 35歳,女性.初診2か月前より発熱,右乳房に疼痛を伴う皮下硬結が出現した.近医にて抗生剤投与,切開排膿を受けるも改善せず,当科初診の4週間前より四肢の紅斑も出現した.初診時,右乳房上方から乳頭部にかけて鶏卵大の硬い皮下硬結を触知し,四肢には圧痛と浸潤を伴う紅斑が散在していた.乳房の病理組織では類上皮細胞や巨細胞を混じた肉芽腫構造がみられたことより肉芽腫性乳腺炎と,下腿の紅斑は脂肪小葉間の稠密な細胞浸潤があり結節性紅斑とそれぞれ診断した.プレドニゾロン20mg/日内服により結節性紅斑は速やかに消退し,乳房の腫瘤も縮小したが完全には消失していない.肉芽腫性乳腺炎に伴う結節性紅斑はこれまでに7例の報告をみるのみである.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.