Japanese
English
症例報告
二重の環状紅斑を呈したSjögren症候群の1例
A case of doughnut like annular erythema in a patient with Sjögren syndrome
宮田 聡子
1
,
増澤 幹男
1
,
勝岡 憲生
1
Toshiko MIYATA
1
,
Mikio MASUZAWA
1
,
Kensei KATSUOKA
1
1北里大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Kitasato University, Sagamihara, Japan
キーワード:
Sjögren症候群
,
環状紅斑
,
ジアフェニルスルホン(DDS)
Keyword:
Sjögren症候群
,
環状紅斑
,
ジアフェニルスルホン(DDS)
pp.514-517
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101697
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要約 32歳,女性.初診の8年前より右頰部に紅斑が出現し,外用療法で略治となったが,その約4年後に同部位に紅斑が再び出現した.右頰部に3cm大で鱗屑を付着し,堤防状に隆起する環状の紅斑と,その外側に環を閉じない弧状の紅斑が存在し,二重のリングを呈していた.口腔乾燥症状があり,唾液腺造影にて腺内にびまん性に点状・斑状陰影を認めた.抗核抗体320倍,抗SS-A抗体,抗SS-B抗体ともに陽性,高γグロブリン血症を認め,Sjögren症候群(SjS)と診断した.紅斑は,組織学的に血管周囲性に稠密なリンパ球浸潤があり,SjSの環状紅斑と診断した.治療は,紅斑に対してステロイドおよびタクロリムス軟膏の外用を行い無効であったが,ジアフェニルスルホン(DDS)内服にてほぼ消失した.
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