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特集 最近のトピックス2007 Clinical Dermatology 2007
3. 新しい検査法と診断法
皮膚灌流圧測定による虚血性下腿潰瘍の評価法
Evaluation of leg ischemia with skin perfusion pressure measurements
河合 幹雄
1
,
三原 祥嗣
1
,
水野 敏子
1
,
秀 道広
1
Mikio KAWAI
1
,
Shoji MIHARA
1
,
Toshiko MIZUNO
1
,
Michihiro HIDE
1
1広島大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学
1Department of Dermatology, Hiroshima University Graduate School of Biomedical Sciences, Hiroshima, Japan
キーワード:
皮膚灌流圧
,
重症虚血肢
,
閉塞性動脈硬化症
,
糖尿病性足潰瘍
Keyword:
皮膚灌流圧
,
重症虚血肢
,
閉塞性動脈硬化症
,
糖尿病性足潰瘍
pp.67-70
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101621
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要約 閉塞性動脈硬化症などの重症虚血肢に対する非侵襲的な血流評価法として,レーザードプラー法による皮膚灌流圧(skin perfusion pressure:SPP)が利用されている.SPPは皮膚の毛細血管レベルの血流を評価することができ,足部や足趾の局所の血流の評価に適している.SPP値30mmHgを目安として,血行再建の必要性や安全な切断部位の決定,デブリードマンの時期の決定が可能である.足関節上腕血圧比では測定が困難な浮腫や動脈石灰化症例に対しても有用である.足趾血圧,経皮酸素分圧と同様,信頼性の高い検査方法であることに加え,測定部位に制限が少ないこと,手技の簡便さ,再現性の高さも有している.四肢の重症虚血肢の評価にはきわめて有用な検査方法と考えられる.
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