Japanese
English
症例報告
血行再建術により軽快した閉塞性動脈硬化症に伴う下腿潰瘍の1例
A case of arteriosclerosis obliterans with leg ulcer treated with vascular reconstruction
森安 麻美
1
,
福場 香世
1
,
西村 幸秀
1
,
市橋 かおり
1
,
益田 浩司
1
,
竹中 秀也
1
,
岸本 三郎
1
Asami MORIYASU
1
,
Kayo HUKUBA
1
,
Yukihide NISHIMURA
1
,
Kaori ICHIHASHI
1
,
Koji MASUDA
1
,
Hideya TAKENAKA
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚病態制御学教室
1Department of Dermatology,Kyoto Prefectural University of Medicine Graduate School of Medical Science
キーワード:
閉塞性動脈硬化症
,
下腿潰瘍
,
血行再建術
Keyword:
閉塞性動脈硬化症
,
下腿潰瘍
,
血行再建術
pp.1091-1093
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100304
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要約
70歳,男性.右下腿前面を打撲後,同部に疼痛を伴う潰瘍が出現した.血管拡張薬の投与および外用療法を行ったが,徐々に増悪し20×5cm大となった.MR血管造影にて右外腸骨動脈から大腿動脈にかけて閉塞を認め,閉塞性動脈硬化症(ASO) による潰瘍と診断した.腹部大動脈-右大腿動脈バイパス術を施行したところ血流の改善がみられ,潰瘍部の肉芽形成も良好で,その後の分層植皮術で潰瘍は治癒した.自験例では下腿に単発性潰瘍がみられ,ASOによる皮膚潰瘍としては非典型的であった.ASOによる難治性皮膚潰瘍の治療として,血行再建を検討すべきであると考えた.
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