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特集 最近のトピックス2007 Clinical Dermatology 2007
4. 皮膚疾患治療のポイント
蕁麻疹治療にステロイドは必要か?
May steroid be required for the treatment of urticaria?
秀 道広
1
Michihiro HIDE
1
1広島大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学
1Department of Dermatology, Hiroshima University Graduate School of Biomedical Sciences, Hiroshima, Japan
キーワード:
蕁麻疹
,
ステロイド
,
QOL
,
自己抗体
,
ヒスタミンH1受容体拮抗薬
Keyword:
蕁麻疹
,
ステロイド
,
QOL
,
自己抗体
,
ヒスタミンH1受容体拮抗薬
pp.72-76
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101622
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要約 蕁麻疹の薬物治療の基本はヒスタミンH1受容体拮抗薬の内服である.また,アナフィラキシーショック,蕁麻疹様血管炎,遅延性圧蕁麻疹ではそれぞれステロイドの内服が併用されるのが一般的であり,特発性の蕁麻疹でも,ほかの治療に抵抗性でQOLの障害の大きな例においてはステロイドを必要とすることもある.しかし,慢性蕁麻疹の治癒までの期間を短縮する効果についてのエビデンスはなく,ステロイドの使用に際しては,正しい病型診断と適切な重症度の評価に基づいて治療の必要性が判断されていること,またステロイド以外の治療薬もしくは治療法が十分検討されていることが重要である.
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