下肢切断術に対する皮膚灌流圧測定を用いた術前評価

Preoperative Evaluation for Lower Limb Amputation Using Skin Perfusion Pressure Measurement

背景：下肢壊死に対する切断高位決定に明確な基準はない．本研究では下肢切断術の高位決定における皮膚灌流圧(SPP)値の有用性について検討した．対象と方法：当院で下肢切断術を行った125肢を対象とした．切断高位のSPP値が40mmHg以上をA群，40mmHg未満をB群とし，患者背景，術後合併症を調査した．結果：患者背景に関しては2群間に有意差を認めなかった．創治癒不全率はB群で有意に高く，再切断率は有意差を認めないもののB群に高い傾向を認めた．まとめ：SPP40mmHg未満群は，下肢切断における創治癒不全率が有意に低く，SPPカットオフ値40mmHgは妥当である．