特集 透析患者PADの最前線
4.末梢動脈の血流評価(1)皮膚再灌流圧(SRPP)
前田 富士子
1
,
奥野 仙二
2
,
佐野 彩季
1
,
坂井 久美
1
,
北村 悠樹
1
,
山川 智之
2
1仁真会白鷺病院検査技術科
2仁真会白鷺病院診療部
キーワード:
皮膚血流
,
皮膚再灌流圧
,
皮膚灌流圧
Keyword:
皮膚血流
,
皮膚再灌流圧
,
皮膚灌流圧
pp.665-669
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001316
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
皮膚血流(skin perfusion)は,足背および足底にレーザードプラを用いて,皮下組織の赤血球の動きを測定する.皮膚再灌流圧(SRPP)は,測定個所をカフ加圧により皮膚血流をいったん遮断し,その後は徐々に減圧する.皮膚血流が再灌流し始めたときのカフ圧が皮膚灌流圧(SPP)値である.SPP 値が50 mmHg 未満は創傷治癒の可能性が低いといわれる.末梢動脈に狭窄閉塞があっても,高血圧や動脈硬化および動脈の石灰化がある患者では,SPP 値が50 mmHg 以上の高値になることがある.SPP 値は血圧の影響を受ける場合があるため,検査時の血圧測定は有用な情報となる.
Copyright © 2020, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.