Japanese
English
症例報告
ケルスス禿瘡を含むMicrosporum canis感染症の兄妹保母例
Microsporum canis infection including kerion celsi in brother,sister and a nurse
宇宿 一成
1
Kazunari USUKI
1
1宇宿ひふ科クリニック
1Usuki Dermatology Clinic,Ibusuki,Japan
キーワード:
Microsporum canis
,
ケルスス禿瘡
,
体部白癬
,
炎症性白癬
,
イトラコナゾール
Keyword:
Microsporum canis
,
ケルスス禿瘡
,
体部白癬
,
炎症性白癬
,
イトラコナゾール
pp.531-533
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101548
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要約
自宅近辺の野良猫とよく遊んでいた5歳,男児に体部白癬を生じた.妹の1歳,女児にも頭部に粃糠疹を生じ,ステロイド外用によりケルスス禿瘡となった.その後,兄妹が通っている保育園の保母にも体部白癬を生じた.3名の原因菌株はいずれもMicrosporum canisであり,培養して得られた集落の性状は一致しており,同一の菌株によるものと考えられ,感染経路が推定された.ケルスス禿瘡をきたした女児例では,初診時に鱗屑のKOH直接鏡検で白癬菌を証明できなかったことから,ステロイド外用剤を処方したため,ケルスス禿瘡に至ったと考えられ,深く反省させられた.
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