Japanese
English
症例報告
Microsporum canisによる老人のケルスス禿瘡
Kerion celsi caused by Microsporum canis of aged man
矢口 厚
1,3
,
田沼 弘之
1
,
太田 幸則
1
,
西山 茂夫
1
,
阿部 美知子
2
,
高木 千鶴
2
Atsushi YAGUCHI
1,3
,
Hiroyuki TANUMA
1
,
Yukinori OUTA
1
,
Shigeo NISHIYAMA
1
,
Michiko ABE
2
,
Chizuru TAKAGI
2
1北里大学医学部皮膚科学教室
2北里大学医学部臨床検査部
3北里大学病院皮膚科
1Department of Dermatology, Kitasato University School of Medicine
2Department of Clinical Laboratory, Kitasato University School of Medicine
キーワード:
ケルスス禿瘡
Keyword:
ケルスス禿瘡
pp.1103-1105
発行日 1994年11月1日
Published Date 1994/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901368
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
75歳,女.頭頂部に瘙痒感を伴う爪甲大の脱毛局面に気づき近医を受診.抗生剤含有ステロイド軟膏を外用するが効果なく,脱毛局面は徐々に拡大し易抜毛性も認められるようになったため当科を受診.頂点に膿疱を有する半米粒大,淡紅色丘疹が散在する脱毛局面が認められ,同部位の皮膚生検および鱗屑よりの真菌培養を施行した.組織所見では毛包中心性の稠密な細胞浸潤と毛包破壊像が認められ,また真菌培養ではMicrosporum canisが証明され同菌によるケルスス禿瘡と診断.治療はグリセオフルビン1日500mg内服およびポビドンヨード(イソジン液)での消毒を行い,9週目には略治した.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.