Japanese
English
症例報告
塩酸リトドリンによる膿疱型薬疹の1例
A case of pustular drug eruption induced by ritodrine hydrochloride
松下 貴史
1
,
福井 米正
1
,
八十島 邦昭
2
,
新井 裕一
3
Takashi MATSUSHITA
1
,
Yonemasa FUKUI
1
,
Kuniaki YASOSHIMA
2
,
Yuuiti ARAI
3
1黒部市民病院皮膚科
2黒部市民病院産婦人科
3黒部市民病院神経内科
1Department of Dermatology,Kurobe City Hospital,Kurobe,Japan
2Department of Obstetrics & Gynecology,Kurobe City Hospital,Kurobe,Japan
3Department of Neurology,Kurobe City Hospital,Kurobe,Japan
キーワード:
塩酸リトドリン
,
膿疱型薬疹
,
疱疹状膿痂疹
,
パッチテスト
Keyword:
塩酸リトドリン
,
膿疱型薬疹
,
疱疹状膿痂疹
,
パッチテスト
pp.483-486
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101535
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要約
32歳,女性.19歳の時から外眼筋炎にてプレドニゾロンを30mg隔日で内服している.第2子妊娠28週より切迫早産のため,塩酸リトドリンの点滴を開始した.妊娠30週よりほぼ全身に膿疱を伴う紅斑が出現し,地図状舌・発熱も認めたためプレドニゾロンを30mg/日へ増量した.皮疹は軽快したがプレドニゾロン減量にて再燃し,妊娠33週には肝機能障害を認めたため,塩酸リトドリンを中止した.妊娠34週に男児を出産し,皮疹・肝機能障害は消退した.病理組織では表皮内に好中球からなる海綿状膿疱を認めた.塩酸リトドリンのパッチテスト陽性により膿疱型薬疹が強く疑われたが,疱疹状膿痂疹との鑑別を要した.
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