Japanese
English
症例報告
第1子出産1か月後に発症した瘢痕浸潤型皮膚サルコイドの1例
A case of scar invasive sarcoid developing one month after her first delivery
杉内 利栄子
1
,
高橋 和宏
2
,
相場 節也
2
Rieko SUGIUCHI
1
,
Kazuhiro TAKAHASHI
2
,
Setsuya AIBA
2
1石巻市立病院皮膚科
2東北大学大学院医学系研究科内科病態学皮膚科学分野
1Department of Dermatology,Ishinomaki Municipal Hospital,Ishinomaki,Japan
2Division of Dermatology,Department of Internal Medicine,Tohoku University Graduate School of Medicine,Sendai,Japan
キーワード:
瘢痕浸潤型皮膚サルコイド
,
トラニラスト
,
サルコイドーシス
Keyword:
瘢痕浸潤型皮膚サルコイド
,
トラニラスト
,
サルコイドーシス
pp.480-482
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101534
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要約
33歳,女性.22年前に飛んできたトタンで額に外傷を負い近くの外科医に縫合された.その後,長年特に問題はなかった瘢痕が第1子を出産して1か月後より急に発赤し隆起してきた.病理組織学的に真皮に巨細胞を混じる類上皮細胞性肉芽腫が多数みられた.胸部X線上,明らかな両側肺門リンパ節腫脹(BHL)は認めず血清ACE値も正常であり,皮膚サルコイドと診断した.治療はトラニラスト(リザベン(R))300mg内服とステロイド外用剤を塗布したところ,約2か月で生じた症状は消退した.
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