Japanese
English
今月の症例
免疫グロブリン大量療法後に生じた汗疱の5症例
Five cases of pompholyx following intravenous immune globulin treatment
笹田 昌宏
1
,
松井 美萌
1
,
服部 ゆかり
2
Masahiro SASADA
1
,
Miho MATSUI
1
,
Yukari HATTORI
2
1医仁会武田総合病院皮膚科
2滋賀県立成人病センター皮膚科
1Division of Dermatology, Takeda General Hospital
2Division of Dermatology, Shiga Medical Center for Adults
キーワード:
免疫グロブリン大量療法(IVIg)
,
汗疱
,
慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)
Keyword:
免疫グロブリン大量療法(IVIg)
,
汗疱
,
慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)
pp.1019-1021
発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904132
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免疫グロブリン大量療法(intravenous immune globulin treatment;IVIg)後に汗疱を生じた5例を報告する.発症時期は薬剤投与終了直後から3日目にかけてであり,経過中に発熱や発汗増加などは認められなかった.IVIgが用いられた基礎疾患は慢性炎症性脱髄性多発根神経炎が3例,Guillian—Barré syndromeが1例,Fisher syndromeが1例であった.1症例について施行した金属パッチテストは陰性であった.いずれもステロイド剤の外用または内服により軽快した.IVIg後に汗疱を生じた症例は,同療法の神経疾患への適応が認められて以降,国内外で報告が認められるようになった.
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