Japanese
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治療
尋常性ざ瘡に対する30%グリコール酸(pH1.5)を用いたケミカルピーリングの有用性の検討
The usefulness of chemical peeling with 30% glycolic acid(pH1.5) for acne vulgaris
林 伸和
1
,
川島 眞
1
Nobukazu HAYASHI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科
1Depertment of Dermatology,Tokyo Women's Medical University
キーワード:
尋常性ざ瘡
,
ケミカルピーリング
,
左右比較試験
,
グリコール酸
Keyword:
尋常性ざ瘡
,
ケミカルピーリング
,
左右比較試験
,
グリコール酸
pp.1213-1216
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101492
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尋常性ざ瘡に対するケミカルピーリングの有効性と安全性を左右比較試験で検討した.20~39歳までの頰部および頸部に炎症性皮疹と非炎症性皮疹が併せて20個以上あり,左右差の少ない尋常性ざ瘡患者30例を対象とした.左頰部・左頸部のみに30%グリコール酸(pH1.5)を用いて2週間おきに最大6回のケミカルピーリングを行い,皮疹数および皮疹の減少率を左右で比較した.併用療法は制限しなかった.試験終了時のケミカルピーリング施術側の炎症性皮疹数,非炎症性皮疹数,総皮疹数の減少率は,いずれも非施術側と比較して統計学的有意差を認め,ケミカルピーリングの有効性を示していた.約2/3の患者に刺激感を認めたが,大半は5分以内に治まる程度のものであった.刺激感については,施術前に十分な説明を行うことで対応可能で,安全性についても問題ないと考えた.
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