Japanese
English
症例報告
TCA,フェノールによるケミカルピーリングにて加療した外陰部Paget病の3例
Three cases of genital Paget's disease treated with chemical peeling using trichloroacetic acid (TCA) and phenol
米井 希
1
,
山本 有紀
1
,
上中 智香子
1
,
古川 福実
1
Nozomi YONEI
1
,
Yuki YAMAMOTO
1
,
Chikako KAMINAKA
1
,
Fukumi FURUKAWA
1
1和歌山県立医科大学皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Wakayama Medical University
キーワード:
外陰部Paget病
,
ケミカルピーリング
,
TCA
,
フェノール
,
治療
Keyword:
外陰部Paget病
,
ケミカルピーリング
,
TCA
,
フェノール
,
治療
pp.1075-1078
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100864
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外陰部Paget病に対する根治的治療は外科的全切除であるが,高齢化社会を迎えた現在,さまざまな合併症を持つ患者も多く,根治術を望めない場合もある.われわれは,外陰部Paget病に対する非観血的治療の一つの選択肢として,トリクロロ酢酸(TCA),フェノールを用いたケミカルピーリングによる加療を3例試みた.症例1では組織学的に表皮内の腫瘍細胞が消失した.症例2ではびらん面が上皮化することにより疼痛が軽減され,QOLが改善した.症例3では手術承諾までの期間の腫瘍の浸潤を抑制することができた.
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