Japanese
English
症例報告
Z形成術とステロイド内服により治療した剣創状強皮症の1例
A case of sclerodermie en coup de sabre successfully treated with Z-plasty and oral predonisolone
芳賀 貴裕
1
,
糸魚川 彩
1
,
相場 節也
1
Takahiro HAGA
1
,
Aya ITOIGAWA
1
,
Setsuya AIBA
1
1東北大学病院皮膚科
1Department of Dermatology,Tohoku University Graduate School of Medicine,Sendai,Japan
キーワード:
剣創状強皮症
,
治療
,
Z形成術
,
ステロイド内服
Keyword:
剣創状強皮症
,
治療
,
Z形成術
,
ステロイド内服
pp.1021-1024
発行日 2010年12月1日
Published Date 2010/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102764
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要約 38歳,女性.3年前に額の髪際部に痒みが生じ,2年前から同部に皮膚硬化と脱毛を生じるようになった.次第に皺に直交する線状の硬化した陥凹が生じて前頭部,額に拡大したため,仙台医療センター皮膚科を受診した.2008年3月上旬,当科を紹介されて受診した.2008年3月末,局所麻酔下で前頭部脱毛斑の切除とZ形成術を施行した.病理組織学的に軽度の炎症所見を認めたため,プレドニゾロンの内服を初期投与量30mg/日から開始して漸減し,2か月間で投与を終了した.術後半年間経過観察し,手術部位の病変の再発がないことを確認してから,2009年9月,額から眉間までの陥凹瘢痕部の切除とZ形成術を施行した.2010年3月現在まで,前頭部から額まで再発徴候はなく経過良好で,患者の満足が得られている.
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