Japanese
English
症例報告
幼児の左半身に急速に拡大した多発性限局性強皮症の1例
A case of localized scleroderma in an infant rapidly spreading on the left side of the body
石田 勝英
1
,
高橋 健造
1
,
是枝 哲
1
,
錦織 千佳子
1
,
宮地 良樹
1
,
岩田 政広
2
Masahide ISHIDA
1
,
Kenzo TAKAHASHI
1
,
Satoshi KOREEDA
1
,
Chikako NISHIGORI
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
,
Masahiro IWATA
2
1京都大学大学院医学研究科臨床器官病態学講座皮膚病態学教室
2京都大学大学院核医学・画像診断学教室
1Department of Dermatology, Kyoto University Graduate School of Medicine
2Department of Nuclear Medicine and Diagnostic Imaging, Kyoto University Graduate School of Medicine
キーワード:
幼児
,
限局性強皮症
,
ステロイド内服
,
皮膚エコー
Keyword:
幼児
,
限局性強皮症
,
ステロイド内服
,
皮膚エコー
pp.51-53
発行日 2002年1月1日
Published Date 2002/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903820
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4歳,女児.約2か月間で主に左半身に急速に硬化性光沢局面が拡大し,来院時には軽度の関節拘縮を認めていた.ステロイドの内服・外用を開始したところ,新たな局面の出現が抑制され,局面の硬化が軽減した.ステロイドの減量とともに新生局面が再び出現したため,ステロイドの内服をいったん増量し,症状が安定した後にゆるやかに漸減した.以降,新生局面は認められず,関節の拘縮も軽減した.また,治療経過とともに軟化していく局面の変化を皮膚エコーで評価した.真皮領域において,病側が健側に比べて低エコーを示していたが,治療経過とともに病側のエコーレベルが健側のエコーレベルに近づいた.皮膚エコーは,病状の程度や変化を調べるうえで客観的で簡便な方法と考えられた.
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