Japanese
English
症例報告
皮膚平滑筋腫より生じたと考えられた皮膚平滑筋肉腫の1例
A case of cutaneous leiomyosarcoma derived from cutaneous leiomyoma
簗場 広一
1
,
石地 尚興
1
,
谷戸 克己
1
,
米本 広明
1
,
上出 良一
1
,
新村 眞人
1
Koichi YANABA
1
,
Takaoki ISHIJI
1
,
Katsumi TANITO
1
,
Hiroaki YONEMOTO
1
,
Ryouichi KAMIDE
1
,
Michihito NIIMURA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,The Jikei University School of Medicine
キーワード:
leiomyosarcoma
,
leiomyoma
,
α-SMA
,
PCNA
,
Ki-67
Keyword:
leiomyosarcoma
,
leiomyoma
,
α-SMA
,
PCNA
,
Ki-67
pp.310-312
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101194
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38歳,男性.5か月前に右下腿外側に淡褐色局面が出現.3か月前より局面上に結節がみられるようになった.生検にて平滑筋肉腫と診断し腫瘍切除術を施行した.病理組織像は淡褐色局面部では平滑筋腫の組織像が主体でありα-SMA陽性であったが,結節部ではより悪性度が高く平滑筋肉腫の組織像であり最も悪性度が高い部分ではα-SMAは陰性となっていた.核分裂数,PCNA,Ki-67による検討を行ったところ,いずれも結節部のほうが悪性度が高いことをうかがわせる結果となった.以上より,自験例は平滑筋腫より生じた平滑筋肉腫であると考えられた.
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