Japanese
English
症例報告
皮膚平滑筋肉腫の1例
A Case of Leiomyosarcoma
山本 美保
1
,
齋藤 和哉
1
,
田中 智
1
,
飯田 憲治
1
,
田中 真弓
1
,
嵯峨 賢次
1
,
杉山 貞夫
1
,
高橋 誠
1
Miho YAMAMOTO
1
,
Kazuya SAITOH
1
,
Satoshi TANAKA
1
,
Kenji IIDA
1
,
Mayumi TANAKA
1
,
Kenji SAGA
1
,
Sadao SUGIYAMA
1
,
Makoto TAKAHASHI
1
1札幌医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology Sapporo Medical College
キーワード:
皮膚平滑筋肉腫
,
leiomyosarcoma
,
酵素抗体法
Keyword:
皮膚平滑筋肉腫
,
leiomyosarcoma
,
酵素抗体法
pp.1249-1254
発行日 1993年12月1日
Published Date 1993/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901084
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症例は28歳の男性で,2カ月前より右上腕伸側に結節を生じ,当初良性平滑筋腫と診断し単純切除したところ,組織学的所見にて皮膚平滑筋肉腫の診断となり再手術に至った.組織像は異型性,大小不同を示す細長い腫瘍細胞が交差しつつ密に集簇した腫瘍像を真皮浅層〜深層にかけて認めた.核分裂も散見された.胞体はAzan—Mallory染色で赤染し,鍍銀染色で箱入り像がみられた.また,電子顕微鏡所見ならびに酵素抗体法により,腫瘍細胞が筋原性であることが証明された.本症例を報告するとともに,過去の本邦既報告例につきまとめ,考察する.
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