Japanese
English
症例報告
表在性平滑筋肉腫の1例
A case of superficial leiomyosarcoma
相馬 孝光
1
,
竹内 常道
1
,
中川 秀己
2
Takamitsu SOMA
1
,
Tsunemichi TAKEUCHI
1
,
Hidemi NAKAGAWA
2
1東京慈恵会医科大学皮膚科柏病院
2東京慈恵会医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology,The Jikei University School of Medicine Kashiwa Hospital,Kashiwa,Japan
2Department of Dermatology,The Jikei University School of Medicine,Tokyo,Japan
キーワード:
平滑筋肉腫
,
皮膚型
,
α-SMA
Keyword:
平滑筋肉腫
,
皮膚型
,
α-SMA
pp.165-168
発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102519
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 85歳,女性.初診3か月前より右頰部に易出血性腫瘤が出現し,徐々に増大してきたため受診した.初診時,右頰部に径10×9mm大の血痂を伴う腫瘤を認め,表面は潰瘍・壊死を伴っていた.病理組織像では,真皮全層にわたり紡錘形細胞が密に増殖し,核は異型性や大小不同が目立ち,核分裂像も認められた.免疫組織染色で抗α-SMA抗体陽性であり,表在性平滑筋肉腫と診断した.病型が皮膚型であったこと,高齢であることおよび家族が希望しなかったことより,拡大切除は行わなかった.術後8か月を経過した現在まで再発・転移を認めない.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.