Japanese
English
症例報告
膠原病の合併が示唆された多発性皮膚線維腫の1例
A case of multiple dermatofibromas suggestive of associating collagen disease
石澤 俊幸
1
,
片桐 美之
1
,
三橋 善比古
1
,
近藤 慈夫
1
,
畠山 明
2
Toshiyuki ISHIZAWA
1
,
Yoshiyuki KATAGIRI
1
,
Yoshihiko MITSUHASHI
1
,
Shigeo KONDO
1
,
Akira HATAKEYAMA
2
1山形大学医学部皮膚科学教室
2東北労災病院リウマチ膠原病科
1Department of Dermatology, Yamagata University School of Medicine
2Department of Rheumatology, Tohoku Rosai Hospital
キーワード:
多発性皮膚線維腫
,
自己免疫疾患
,
免疫異常
Keyword:
多発性皮膚線維腫
,
自己免疫疾患
,
免疫異常
pp.351-353
発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903903
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26歳,女性.初診の4年前より右手指の関節痛,さらに1年前より両上下肢近位筋の筋痛を自覚し,階段昇降にも困難を感じるようになったため,東北労災病院を受診.精査の結果,筋症状を伴うSLEの疑いにてプレドニゾロンの投与を受けていた.初診の2年前頃より躯幹に褐色調で弾性硬の結節が数個出現し,徐々に増大・増数してきたため当科を初診.躯幹,四肢に褐色の結節が16個散在し,組織学的に皮膚線維腫であった.15個以上多発した多発性皮膚線維腫の本邦報告例をまとめた結果,SLE5例,Sjögren症候群1例,免疫異常5例と約78%に何らかの免疫異常を認めた.
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