Japanese
English
症例報告
抗リン脂質抗体症候群を合併した多発性皮膚線維腫の1例
A case of multiple dermatofibroma associated with antiphospholipid syndrome
芳賀 貴裕
1
,
舛 貴志
1
,
松永 純
2
,
相場 節也
2
Takahiro HAGA
1
,
Takashi MASU
1
,
Jun MATSUNAGA
2
,
Setsuya AIBA
2
1米沢市立病院皮膚科
2東北大学大学院医学系研究科内科病態学皮膚科学分野
1Division of Dermatology,Yonezawa City Hospital
2Division of Dermatology,Department of Internal Medicine,Tohoku University Graduate School of Medicine
キーワード:
多発性皮膚線維腫
,
免疫異常
,
抗リン脂質抗体症候群
Keyword:
多発性皮膚線維腫
,
免疫異常
,
抗リン脂質抗体症候群
pp.1205-1208
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100334
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要約
33歳,女性.過去に2回,帯状疱疹に罹患している.初診の2か月前から,左乳房に弾性硬の小結節が生じてきた.全身皮膚の診察により,左大腿内側と左下腿後面にも同様の小結節を認めた.病理組織学的に皮膚線維腫と診断した.多発性皮膚線維腫は自己免疫性疾患や何らかの免疫異常,種々の疾患および病態と合併することが多い.自験例は3個と数は少ないが,初診時から膠原病の合併の有無を精査し,その存在が明らかになった.われわれが調べえた,自験例を含む過去の本邦報告50例では,皮膚線維腫の数が少ないほど合併症が認められず,3個以下で合併症を認めたものは自験例を含めて3例のみである.
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