Japanese
English
症例報告
ハンセン病(多菌型BL type)の1例
Report of a case of multibacillary leprosy (type BL)
久保田 智樹
1
,
五十嵐 司
1
,
川名 誠司
1
Satoki KUBOTA
1
,
Tsukasa IGARASHI
1
,
Seiji KAWANA
1
1日本医科大学皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Nippon Medical School
キーワード:
ハンセン病
,
多菌型
,
BL type
Keyword:
ハンセン病
,
多菌型
,
BL type
pp.131-134
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101151
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72歳,男性,沖縄県出身.数年前より四肢に紅斑が出現.その後,上肢のしびれ感と両肘の腫瘤を伴うようになった.肘部の腫瘤より皮膚生検施行.病理組織学的に非乾酪壊死性肉芽腫を認めた.Ziehl-Neelsen染色およびFITE染色で,組織球内に紅染する桿菌が認められ,抗フェノールグリコリピッド抗体染色で肉芽腫細胞強染.PCR法でらい菌DNA増幅.近年本邦ではハンセン病患者は減少の一途を辿っているが,在日外国人の増加などにより皮膚科医が遭遇する可能性のある疾患として留意すべきと考える.
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