Japanese
English
今月の症例
ハンセン病の1小児例
A case of Hansen's disease in a child
慶田 朋子
1
,
神田 憲子
1
,
檜垣 祐子
1
,
川島 眞
1
,
杉田 泰之
2
Tomoko KEIDA
1
,
Noriko KANDA
1
,
Yuko HIGAKI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
,
Yasuyuki SUGITA
2
1東京女子医科大学皮膚科学教室
2横浜市立大学病院皮膚科学教室
1Department of Dermatologym Tokyo Women's Medical University
2Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
ハンセン病
,
小児
,
類上皮細胞肉芽腫
,
PCR法
Keyword:
ハンセン病
,
小児
,
類上皮細胞肉芽腫
,
PCR法
pp.912-915
発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904105
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10歳,女児.マダガスカル人.5年前に来日.半年前より左手背に皮疹が出現し,1か月前より左肘部の疼痛を生じたため当科を受診した.初診時,左手背から前腕に知覚鈍麻を伴う環状から弧状の紅褐色結節と,左尺骨神経の肥厚,圧痛を認めた.組織像では真皮全層に類上皮細胞肉芽腫を多数認めた.Ziehl-Neelsen染色,皮膚スメアで抗酸菌は陰性であったが,生検組織を用いたPCR法ではらい菌特異的DNAが証明された.DDS,リファンピシンによる6か月間の多剤併用療法と,神経症状に対するプレドニゾロンの併用にて症状は軽快したが,治療開始9か月後,左肘に有痛性の皮下結節が出現し,DDSの内服を再開し,3か月で結節は縮小した.
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