Japanese
English
症例報告
微小変化型ネフローゼ症候群を合併し,皮疹より診断しえたSLEの1例
A case of SLE associated with minimal change mephrotic syndrome
武藤 潤
1
,
森 布衣子
1
,
木花 いづみ
1
,
松浦 友一
2
Jun MUTO
1
,
Nuiko MORI
1
,
Izumi KONOHANA
1
,
Tomokazu MATSUURA
2
1平塚市民病院
2平塚市民病院内科
1Division of Dermatology,Hiratuka City Hospital
2Division of Internal Medicine,Hiratuka City Hospital
キーワード:
SLE
,
微小変化型ネフローゼ症候群
Keyword:
SLE
,
微小変化型ネフローゼ症候群
pp.833-835
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100800
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49歳,女性.2002年6月に顔面の紅斑が出現し,その2か月後から顔面,下肢の浮腫が悪化した.高度の蛋白尿を認め,ネフローゼ症候群と診断され内科に入院した.当科依頼され,左・右頬部に爪甲大で軽度浸潤を触れる紅斑を認めた.病理組織学的に表皮基底層に液状変性,真皮浅層の血管,付属器周囲にリンパ球浸潤を認め,ループスバンドテスト陽性であった.さらに抗核抗体陽性,白血球低下からSLEと診断した.ステロイドパルス療法,血液透析などでネフローゼ症候群は寛解した.腎生検からネフローゼ症候群は微小変化型と診断.SLEに合併した微小変化型ネフローゼ症候群の報告は検索しえた限り9例であった.
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