Japanese
English
症例報告
新生児エリテマトーデス児を出産した高γグロブリン血症性紫斑の1例
A case of hypergammaglobulinemic purpura occuring in a female delivering an infant with neonatal lupus erythematosus
吉成 力
1
,
村井 眞也
2
,
佐藤 陽子
3
,
小林 有一
3
,
赤坂 俊英
4
Chikara YOSHINARI
1
,
Shinya MURAI
2
,
Yoko SATO
3
,
Yuichi KOBAYASHI
3
,
Toshihide AKASAKA
4
1岩手県立久慈病院皮膚科
2岩手県立久慈病院産婦人科
3岩手県立久慈病院小児科
4岩手医科大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology,Iwate Prefectural Kuji Hospital
2Division of Obstetrics and GynecologyIwate Prefectural Kuji Hospital
3Division of Pediatrics,Iwate Prefectural Kuji Hospital
4Depertment of Dermatology,Iwate Medical University School of Medicine
キーワード:
高γグロブリン血症性紫斑
,
新生児エリテマトーデス
,
Sjögren症候群
Keyword:
高γグロブリン血症性紫斑
,
新生児エリテマトーデス
,
Sjögren症候群
pp.830-832
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100799
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23歳,女性.妊娠20週時に下肢に紫斑が出現した.抗SS-A,SS-B抗体は高値であった.紫斑は安静およびステロイド外用剤で軽快した.誘因としてγグロブリンの増加や妊娠に伴う腹腔内圧上昇などが考えられた.また,厚生省の診断基準を完全には満たしていないが,基礎疾患にSjögren症候群を有する可能性も示唆された.なお,出生した児も抗SS-A,SS-B抗体陽性で環状紅斑を呈していたが心症状は認めなかった.以上より,高γグロブリン血症性紫斑を有する妊婦では基礎疾患の合併について検索する必要が重要であると思われた.
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