Japanese
English
症例報告
心臓ペースメーカー植え込み術後に生じた急性放射線皮膚炎の1例
A case of acute radiation dermatitis after pacemaker implantation
赤坂 江美子
1
,
八木 葉子
1
,
梅澤 慶紀
1
,
飯塚 万利子
1
,
松山 孝
1
,
小澤 明
1
,
藤倉 寿則
2
,
田邊 晃久
2
Emiko AKASAKA
1
,
Yoko YAGI
1
,
Yoshinori UMEZAWA
1
,
Mariko IIZUKA
1
,
Takashi MATSUYAMA
1
,
Akira OZAWA
1
,
Toshinori HUJIKURA
2
,
Akihisa TANABE
2
1東海大学医学部医学科専門診療学系(皮膚科学)
2東海大学医学部医学科内科学系(循環器内科)
1Specialized Clinical Science (Dermatology),Tokai University,School of Medicine
2Medical Science (Cardiology),Tokai University,School of Medicine
キーワード:
放射線皮膚炎
,
心臓ペースメーカー植え込み術
Keyword:
放射線皮膚炎
,
心臓ペースメーカー植え込み術
pp.739-741
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100775
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
75歳,女性,右背部から肩・上腕部にかけて熱感と痒みを伴う境界明瞭な浮腫性紅斑が出現した.ステロイド外用薬で色素沈着を残し約1週間で略治した.前日に完全房室ブロックのための心臓ペースメーカー植え込み術を放射線透視下で施行され,約700mGy照射されていた.また約1か月間に,術前検査で4,400~5,700mGy照射されていることが判明し,総照射線量は5,300~6,300mGyに及んでいることが推定された.放射線を用いた検査や手術において通常行われている手技・方法でも,条件によっては,放射線皮膚炎を起こすことがあると考えられた.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.