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臨床統計
足底に生じたBowen病―東海大学医学部付属病院皮膚科におけるBowen病の集計
A case of Bowen's disease on the sole: Cumulative analysis of Bowen's disease at the Clinic of Dermatology,Tokai University Hospital
平林 香
1
,
梅澤 慶紀
1
,
松山 孝
1
,
小澤 明
1
Kaori HIRABAYASHI
1
,
Yoshinori UMEZAWA
1
,
Takashi MATSUYAMA
1
,
Akira OZAWA
1
1東海大学医学部医学科専門診療学系皮膚科学
1Department of Dermatology,Specialized Clinical Science,Tokai University,School of Medicine
キーワード:
Bowen病
,
足底
Keyword:
Bowen病
,
足底
pp.319-322
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100087
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要約
49歳,女性.約5年前から左足底の皮疹に気付き,徐々に拡大したため近医を受診した.足白癬と診断され加療したが改善せず,当科を受診した.鱗屑のKOH真菌検鏡で真菌を認めず,接触皮膚炎を考え治療したが,軽度に改善しただけであった.再診時,皮疹は境界明瞭な不整形の角化を伴う紅斑性局面であることからBowen病を疑い,皮膚生検を施行し,同症と診断した.これを機に東海大学医学部付属病院皮膚科開設以来28年間(1975年2月~2003年12月)のBowen病129例144病変について検討を行った.このうち,足底に生じたBowen病は今回報告した1例のみであった.そこで,本邦報告例について調べたところ,足底に生じたBowen病は自験例を含め11例で,このうち単発で足底に生じた症例は3例のみであった.したがって,足底に単発したBowen病はまれと思われた.
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