Japanese
English
症例報告
無治療で経過を観察している再発性多軟骨炎の1例
A case of relapsing polychondritis progressing without treatment
花田 圭司
1
,
小西 啓介
1
,
田端 康一
1
Keiji HANADA
1
,
Keisuke KONISHI
1
,
Kouichi TABATA
1
1京都市立病院
1Depertment of Dermatology,Kyoto City Hospital
キーワード:
再発性多軟骨炎
,
耳介
,
ステロイド
Keyword:
再発性多軟骨炎
,
耳介
,
ステロイド
pp.735-738
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100774
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75歳,女性.右耳介の発赤,腫脹,疼痛を主訴に受診した.後に左耳介に同様の症状が出現し,結膜炎,膝・足首の関節炎,混合性難聴もあり,耳介軟骨の病理組織学的所見では,軟骨の好塩基性の低下,軟骨細胞の変性を認めたため,再発性多軟骨炎と診断した.患者本人の強い希望により,ステロイドの投与は行わずに無治療で経過観察した.しかし,重篤な後遺症を残すことなく症状は自然軽快し,現在再発を認めていない.今後,症状が再燃する可能性があり,注意深い観察が必要である.
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