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連載
米国皮膚科医への道(15)
From Japan to America:My Journey toPracticing Dermatology in America
藤田 真由美
1
1コロラド大学皮膚科
pp.588-590
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100741
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レジデント最終学年(Last Year of Residency)
皮膚科の研修は3年間であるが,ワシントン大学では知識,技術の習得は初めの2年間で主に終了し,3年目は翌年からの飛躍の準備期間として研究,学位取得に携わることが推奨される.もちろん,最低週1回の外来は義務付けられ,週2回の講義は専門医試験の勉強も兼ねて必須である.3年目の外来の形式はそれまでの指導医による外来での勉強というものとは異なり,自分の看板を掲げた外来となる.まだ法律的に一人前ではないので指導医が後ろ盾にいるが,保険請求も含めて個人の能力に応じて大半は自分でやることになる.また,研究や学位取得では,研究テーマ,場所,期間など,各レジデントの希望を大きく取り入れてくれる.私の場合,ハーバーヴュー病院での週1回の外来に加え,フレッドハッチンソン癌研究所の免疫部門で,卒後の研究テーマである悪性黒色腫の免疫治療の基礎を築くことができた.また,この時期に貴重なチーフレジデント(主任研修医)の経験もさせてもらった.
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