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特集 最近のトピックス 2006 Clinical Dermatology 2006
4. 皮膚疾患治療のポイント
掌蹠腋窩多汗症の治療―水道水イオントフォレーシスを中心に
Treatment of palmoplantar and axillary hyperhidrosis,special reference with iontophoresis in tap water.
丸山 友裕
1
Tomohiro MARUYAMA
1
1済生会新潟第二病院皮膚科
1Division of Dermatology,Saiseikai Niigata 2nd Hospital
キーワード:
手掌多汗症
,
水道水イオントフォレーシス
,
胸腔鏡下胸部交感神経切除術
,
代償性発汗
Keyword:
手掌多汗症
,
水道水イオントフォレーシス
,
胸腔鏡下胸部交感神経切除術
,
代償性発汗
pp.125-130
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100604
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要約 精神性発汗の異常亢進である掌蹠多汗症に対する治療として実用的ものは,①塩化アルミニウム液の外用,②水道水イオントフォレーシス,③ボツリヌス菌の局所注射,④胸腔鏡下胸部交感神経切除術(ETS)などがある.抗コリン剤や精神安定剤,漢方薬などの内服の有用性は低く,あまり実用的とは考えられない.現在,わが国ではETSが積極的に行われているが,非可逆性の代償性発汗に苦しむ人も多い.そこで,保存的治療として主に水道水イオントフォレーシスを第一選択で行い,効果不十分な症例に対して適応を慎重に検討したうえでETSを行うことを提案した.腋窩多汗症に対しては腋臭症との鑑別や合併の有無を確認のうえ,治療方針を決める必要がある.腋窩多汗症の治療は上記の保存療法のほか,超音波メスによる吸引などもある.
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