Japanese
English
臨床報告・1
レゼクトスコープ下両側胸部交感神経遮断術を施行した手掌多汗症の1例
A case of emotional hyperhidrosis palmaris treated by endoscopic transthoracic sympathicotomy
浅野 満
1
,
門倉 光隆
1
,
片岡 大輔
1
,
野中 誠
1
,
高場 利博
1
,
増田 豊
2
Mitsuru ASANO
1
1昭和大学医学部第1外科
2昭和大学医学部麻酔科
キーワード:
手掌多汗症
,
胸腔鏡下手術
,
レゼクトスコープ
,
交感神経遮断術
Keyword:
手掌多汗症
,
胸腔鏡下手術
,
レゼクトスコープ
,
交感神経遮断術
pp.929-931
発行日 1998年7月20日
Published Date 1998/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903240
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はじめに
従来,胸部交感神経節切除術の際には,胸部交感神経への到達法として,腋窩開胸法,鎖骨上窩切開法,背部切開胸膜外法など比較的侵襲の大きな方法が行われてきた.近年,内視鏡下手術の普及は著しく,呼吸器外科領域でも,肺,縦隔,胸膜,横隔膜などの病変に対する診断や治療に広く用いられている.一般に胸腔鏡下手術では,観察孔1か所と処置孔1ないし2か所が必要であるが,本来,内視鏡的泌尿器科手術における経尿道的切除術に使用する切除鏡すなわちレゼクトスコープ(図1)を用いた場合には同一視野から観察と処置が施行し得るため,約8mmの皮膚切開創1か所のみで手術が可能である.また手掌多汗症に対する内視鏡下手術の需要も高まっており,今後さらに発展することが予想され,美容上にも有効であった症例を報告する.
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