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特集 最近のトピックス 2006 Clinical Dermatology 2006
4. 皮膚疾患治療のポイント
蕁麻疹・血管性浮腫の治療ガイドライン
Guidelines for the diagnosis and treatment of urticaria and angioedema
秀 道広
1
Michihiro HIDE
1
1広島大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学
1Department of Dermatology,Hiroshima University Graduate School of Biomedical Sciences
キーワード:
蕁麻疹
,
血管性浮腫
,
治療ガイドライン
Keyword:
蕁麻疹
,
血管性浮腫
,
治療ガイドライン
pp.119-124
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100603
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要約 蕁麻疹・血管性浮腫は3つのグループ,13の病型に分けられる.明らかな誘因なく自発的に膨疹が出没する「特発性の蕁麻疹」の治療は対症的な薬物療法が中心で,第2グループである「特定刺激ないし負荷により皮疹を誘発することができる蕁麻疹」は,Ⅰ型アレルギーによるものを含めて薬物療法の効果が低く,皮疹出現の原因,誘因を回避することがより大切である.特発性の蕁麻疹にはヒスタミンH1拮抗薬の継続,変更,増量を行い,十分効果が得られなければH2拮抗薬をはじめとする補助的治療薬を併用する.それでも症状が強く,QOL障害も大きい場合はプレドニゾロン換算量5~15mg/日のステロイドを追加する.生命にかかわる,あるいはいたたまれないほどの症状には,程度に応じて救急,救命的治療が必要なこともある.第3のグループの「特殊な蕁麻疹または蕁麻疹類似疾患」も,各病型の特性を踏まえて他のグループに準じて治療する.
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