デリバリーFDG-PETの新しい流れ―フレキシブルドーズ製剤の使用経験と有用性

New trend of commercially delivered FDG：experience and usefulness of flexible dosage formulation

日常診療や健康診断においてFDG-PET検査の重要性は広く認識されており，癌診療におけるPET/CTの有用性は数多く報告されている^1-3）。現在，我が国においてFDG-PET検査を行っている施設は，サイクロトロンによって院内製造したFDGを使用する施設と製薬会社からデリバリーされるFDG製剤を使用する施設に大別できる。2002年にPET検査が保険収載された当初は，サイクロトロンによってFDGを院内製造できる施設のみでPET検査が可能であった。保険収載3年後の2005年にFDG製剤のデリバリーが開始されたことを機に，サイクロトロンを持たない施設でもPET検査が可能となり，FDG-PETが広く普及していったといえる。

In Japan, only single-dose FDG package（185 MBq）has been commercially available for 12 years. The generic drug allowing multiple choices of doses was released in 2017. This enables us to select the injected dose according to the body weight for each patient, and contributes to the reduction of the unevenness of the injected dose and the radiation exposure.