Japanese
English
症例報告
クロラムフェニコールによる接触皮膚炎症候群
A case of contact dermatitis syndrome due to chloramphenicol
尾川 真紀子
1
,
中川 聡
1
,
飯澤 理
2
,
相場 節也
1
Makiko KAWAMURA-OGAWA
1
,
Satoshi NAKAGAWA
1
,
Osamu IIZAWA
2
,
Setsuya AIBA
1
1東北大学大学院医学研究科皮膚科学講座
2仙台医療センター皮膚科
1Department of Dermatology,Tohoku University Graduate School of Medicine
2Department of Dermatology,Sendai Medical Center
キーワード:
クロラムフェニコール
,
接触皮膚炎症候群
,
全身性接触皮膚炎
,
自家感作性皮膚炎
,
パッチテスト
Keyword:
クロラムフェニコール
,
接触皮膚炎症候群
,
全身性接触皮膚炎
,
自家感作性皮膚炎
,
パッチテスト
pp.227-229
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100534
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44歳,男性.初診の約1年前に,クロラムフェニコール錠を処方された数日後に体幹,両上肢に瘙痒性紅色皮疹が出現した既往があった.その後,右下腿の痒みを伴う皮疹に対し,クロラムフェニコールを含む種々の外用薬を使用していたところ,皮疹は次第に全身に拡大し,自家感作性皮膚炎の状態になった.使用した外用薬のパッチテストではクロラムフェニコールのみに陽性を示した.クロラムフェニコールによる接触皮膚炎症候群は,本邦ではめずらしく,また発症機転が経口感作と思われる点が,今回の症例の興味深い点であった.
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