Japanese
English
症例報告
HIV感染を伴った2期梅毒の1例
A case of secondary syphilis with human immunodeficiency virus infection
芳賀 貴裕
1
,
千葉 修子
1
,
奥山 隆平
2
,
相場 節也
2
Takahiro HAGA
1
,
Syuko CHIBA
1
,
Ryuhei OKUYAMA
2
,
Setsuya AIBA
2
1米沢市立病院皮膚科
2東北大学大学院医学系研究科内科病態学皮膚科学分野
1Division of Dermatology,Yonezawa City Hospital
2Division of Dermatology,Department of Internal Medicine,Tohoku University Graduate School of Medicine
キーワード:
2期梅毒
,
HIV感染
,
異性間性交
Keyword:
2期梅毒
,
HIV感染
,
異性間性交
pp.1328-1330
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100367
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要約
39歳,男性.当科初診の3か月前と3週間前に,風俗店で日本人女性と性交渉をもった.初診の数日前より,39℃台の高熱とともに汎発性の皮疹が全身に出現し拡大するため,当科を受診した.全身に水疱,紅斑,丘疹が散在し潰瘍や痂皮も伴っていた.梅毒血清反応陽性であったが,通常の梅毒と比較して皮疹と全身症状が重篤であり,悪性梅毒の状態であった.精査したところHIV抗体が陽性であり,HIV感染が合併した2期梅毒と診断した.アモキシシリンの内服を行ったところ,全身症状,皮疹は速やかに軽快した.HIV感染を伴った梅毒では再燃することが多いという報告もあり,注意して経過を観察している.自験例のように,梅毒とHIV感染が重複した症例は今後増加してくるものと思われる.非定型的な梅毒を診察した際には注意を要すると考えた.
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