Japanese
English
症例報告
粘液型脂肪肉腫の1例
A case of myxoid liposarcoma
松永 亜紀子
1
,
高井 利浩
1
,
森 正夫
2
Akiko MATSUNAGA
1
,
Toshihiro TAKAI
1
,
Masao MORI
2
1高砂市民病院皮膚科
2高砂市民病院外科
1Department of Dermatology,Takasago Municipal Hospital
2Department of Surgery,Takasago Municipal Hospital
キーワード:
粘液型
,
脂肪肉腫
,
背部
Keyword:
粘液型
,
脂肪肉腫
,
背部
pp.1325-1327
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100366
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要約
67歳,男性.15年前,他院で下背部の腫瘍を切除された.7年前に同部位に腫瘍が再発し,再切除を受けたが,1年前より同部に再び同様の腫瘍が出現したため,当科を受診した.病理組織学的に,紡錘形の腫瘍細胞が粘液様の間質を伴って増殖し,一部に特徴的な脂肪芽細胞様細胞がみられた.また,腫瘍辺縁で細胞密度が高く,粘液型脂肪肉腫と診断し,広範囲切除を行った.皮膚科領域での本症報告は少ないが,不十分な切除により再発する例もあり,また,脂肪腫との鑑別には慎重を要し,正しい診断が重要と考える.
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