Japanese
English
症例報告
環状扁平苔癬の1例
A case of annular lichen planus
芳賀 貴裕
1
,
千葉 修子
1
,
松永 純
2
,
相場 節也
2
Takahiro HAGA
1
,
Syuko CHIBA
1
,
Jun MATSUNAGA
2
,
Setsuya AIBA
2
1米沢市立病院皮膚科
2東北大学大学院医学系研究科内科病態学皮膚科学分野
1Division of Dermatology,Yonezawa City Hospital
2Division of Dermatology,Department of Internal Medicine,Tohoku University Graduate School of Medicine
キーワード:
環状扁平苔癬
,
臨床像
,
病理組織像
,
苔癬型反応
Keyword:
環状扁平苔癬
,
臨床像
,
病理組織像
,
苔癬型反応
pp.964-966
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100272
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要約
66歳,女性.当科初診の約2か月前から,両前腕に痒みを伴う皮疹が出現した.臨床的にサルコイドーシスや環状肉芽腫,annular elastolytic giant cell granuloma,汗孔角化症などを考えたが,病理組織学的に苔癬型反応を呈しており,環状扁平苔癬と診断した.ステロイド外用を行ったが,当初はむしろ増悪傾向を示したので,強くすり込まないように指導したところ,皮疹は軽快した.Kbner現象を起こしていたものと考えられる.環状扁平苔癬は,扁平苔癬のなかでは比較的稀な病態であり,臨床像のみからの診断は困難である.その分類や特徴,分類の意義および鑑別診断に関して,過去の文献とともに考察を加えた.
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