Japanese
English
症例報告
HIV感染患者に生じた第2期梅毒の1例
A case of secondary syphilis with human immunodeficiency virus infection
小野 紀子
1
,
布袋 祐子
1
,
木内 英
2
Noriko ONO
1
,
Yuko FUTEI
1
,
Ei KINAI
2
1荻窪病院皮膚科
2荻窪病院血液科
1Department of Dermatology, Ogikubo Hospital, Tokyo, Japan
2Department of Hematology, Ogikubo Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
HIV感染
,
第2期梅毒
,
丘疹性梅毒
Keyword:
HIV感染
,
第2期梅毒
,
丘疹性梅毒
pp.759-762
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102097
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要約 38歳,男性.再発性陰部ヘルペスにて近医に通院中,ほぼ全身に皮疹が生じてきたため,当科へ紹介となった.初診時,ほぼ全身に小豆大までのびらん,痂皮を伴う紅色丘疹が多発し,陰部潰瘍,口腔内の白苔,全身倦怠感も伴っていた.問診にて同性愛者であることが判明した.精査にてHIV抗体および梅毒血清反応が陽性,皮膚生検にてWarthin-Starry染色陽性の菌体を認め,HIV感染に伴う第2期梅毒と診断した.アモキシシリン3,000mg/日とプロベネシド1,000mg/日を併用して2週間投与したところ,発熱が持続したため,ペニシリンアレルギーを疑った.塩酸ドキシサイクリン200mg/日に変更し,さらに2週間投与して,皮疹は色素沈着を残して消退した.
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