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症例報告
原発性胆汁性肝硬変に合併したサルコイド型皮膚類上皮細胞肉芽腫―自験1例を含む7例のまとめ
A case report of sarcoidal epithelioid cell granuloma of the skin associated with primary biliary cirrhosis
秦 洋郎
1
,
加藤 直子
1
,
浜坂 明日香
1
,
安川 香菜
1
,
井須 和男
2
,
大村 卓味
3
Hiroo HATA
1
,
Naoko KATO
1
,
Asuka HAMASAKA
1
,
Kana YASUKAWA
1
,
Kazuo ISU
2
,
Takumi OMURA
3
1北海道がんセンター皮膚科
2北海道がんセンター整形外科
3札幌厚生病院消化器科
1Department of Dermatology,Hokkaido Cancer Center
2Department of Orthopedics,Hokkaido Cancer Center
3Department of Hepatology,Sapporo-Kosei General Hospital
キーワード:
原発性胆汁性肝硬変
,
類上皮細胞肉芽腫
Keyword:
原発性胆汁性肝硬変
,
類上皮細胞肉芽腫
pp.1227-1229
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100341
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要約
67歳,女性.原発性胆汁性肝硬変(PBC)を基礎疾患として,サルコイド型皮膚類上皮肉芽腫を合併した.肝生検では慢性非化膿性破壊性胆管炎の所見を呈し,障害された胆管に接して類上皮細胞肉芽腫を形成していた.肝生検の2年後に,右上腕の皮下に5~6個の皮下結節を生じ,病理組織学的にサルコイド型皮膚類上皮細胞肉芽腫の集簇であった.PBCに皮膚肉芽腫を合併した例はこれまでに6例が報告されているのみであるが,中年女性の皮膚にサルコイド型類上皮細胞肉芽腫を認めた場合,背景疾患の一つとしてPBCも考慮する必要があるものと考えた.
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