Japanese
English
症例報告
家族内同症を認めないUnna-Thost型掌蹠角化症の1例
A case of nonhereditary palmoplantar keratoses of Unna-Thost type
吉田 寿男
1
,
滝内 石夫
1
,
秋山 真志
2
,
清水 宏
2
Toshio YOSHIDA
1
,
Iwao TAKIUCHI
1
,
Masashi AKIYAMA
2
,
Hiroshi SHIMIZU
2
1昭和大学藤が丘病院皮膚科
2北海道大学大学院医学研究科皮膚科学分野
1Department of Dermatology,Showa University,Fujigaoka Hospital
2Department of Dermatology,Hokkaido University Graduate School of Medicine
キーワード:
遺伝性掌蹠角化症
,
Unna-Thost型掌蹠角化症
,
エトレチナート
Keyword:
遺伝性掌蹠角化症
,
Unna-Thost型掌蹠角化症
,
エトレチナート
pp.157-160
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100042
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要約
50歳,男性.幼少時より足蹠,主に踵部,拇指球部に著しい角質の増殖が認められた.初診時,足蹠全体に,びまん性に著しい角質増殖がみられ,足縁にも拡大していた.病理組織学的には,著明な角質増殖と顆粒層,有棘層の肥厚が認められ,顆粒層には濃紫色に染まる不規則な粗大ケラトヒアリン顆粒が認められた.しかし,顆粒変性の像は認められなかった.電子顕微鏡的所見では,顆粒層に粗大なケラトヒアリン顆粒が認められた.以上の臨床所見と組織所見より,Unna-Thost型掌蹠角化症と診断した.治療は,エトレチナート内服にて著効を示した.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.