Japanese
English
症例報告
有棘細胞癌を併発した疣贅状表皮発育異常症の1例
A case of epidermodysplasia verruciformis with squamous cell carcinoma
高橋 智佐子
1
,
吉田 寿男
1
,
二宮 淳也
1
,
清 佳浩
1
,
滝内 石夫
1
Chisako TAKAHASHI
1
,
Toshio YOSHIDA
1
,
Junya NINOMIYA
1
,
Yoshihiro SEI
1
,
Iwao TAKIUCHI
1
1昭和大学藤が丘病院皮膚科
1Department of Dermatology,Showa University Fujigaoka Hospital,Yokohama,Japan
キーワード:
疣贅状表皮発育異常症
,
有棘細胞癌
,
エトレチナート
,
放射線療法
Keyword:
疣贅状表皮発育異常症
,
有棘細胞癌
,
エトレチナート
,
放射線療法
pp.617-619
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101501
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要約
63歳,女性.15歳頃,右下腿に癜風様皮疹が出現,徐々に全身に多発してきた.51歳時,疣贅状表皮発育異常症(epidermodysplasia verruciformis:EV)と診断された.58歳時に生じた右上眼瞼紅斑と,以前からみられた前腕部皮疹を生検した結果は有棘細胞癌とEVであり,いずれもpolymerase chain reaction(PCR)法にてhuman papilloma virus5型が検出された.有棘細胞癌には電子線照射を行い,腫瘍は消失した.EVに対してはエトレチナートの内服を行い,皮疹は消退傾向を示した.しかし,副作用のため,エトレチナート治療を中止したところ,皮疹が再燃し,有棘細胞癌が発生したため腫瘍の切除を行った.現在はしゃ光を行いながら通院中である.
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