Japanese
English
症例
点状掌蹠角化症1型の1例
Punctate Palmoplantar Keratoderma Type 1
濱野 優
1
,
深井 達夫
1
,
神谷 由紀
1
Yuu HAMANO
1
,
Tatsuo FUKAI
1
,
Yuki KAMIYA
1
1順天堂大学医学部附属練馬病院,皮膚科(主任:深井達夫准教授)
キーワード:
点状掌蹠角化症
,
エトレチナート
,
マキサカルシトール
,
AAGAB遺伝子
Keyword:
点状掌蹠角化症
,
エトレチナート
,
マキサカルシトール
,
AAGAB遺伝子
pp.349-352
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001260
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52歳,男性。40歳代より明確になり,徐々に悪化してきた掌蹠の皮疹を主訴に当科を紹介受診した。両足底の荷重部と手指腹側および手掌に最大5mm大の角化性丘疹が多数みられ,掌蹠角化症を考えた。皮疹部の病理組織像は,皮角部分の角層が著明に肥厚しており,同部位の表皮は真皮側に陥凹していた。遺伝子検索の結果,AAGAB遺伝子変異を認め,点状掌蹠角化症1型と診断した。治療として,エトレチナート40mg/日(0.5mg/kg/日)の内服およびマキサカルシトールの外用を開始したところ,足底の皮疹は脱落していき皮疹は改善した。過去の症例も含め検討し,エトレチナート内服による全身治療が有効であると考えた。
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